下水処理汚泥を燃料に
1)処理装置に脱水汚泥(含水率70%)300㎏投入 槽内温度:43℃

2) 45時間後、余剰汚泥:20㎏(280㎏減=93%減)、含水率36%


工場排水処理・余剰汚泥処理試験


1)活性酸素+熱処理(100kg)

スタート1時間後4時間後
余剰汚泥100㎏投入1時間後
(細胞膜が破壊され、出てきた水分で汚泥が団子状になる)
4時間後(この時点でかな
り減容している)

2)熱処理のみ(50kg)

スタート1時間後4時間後
余剰汚泥100㎏投入1時間後(細胞膜が破壊され、出てきた水分で汚泥が団子状になる)4時間後(この時点でかな
り減容している)

※熱風のみの場合は、変化がない

事例紹介


超高効率な乾燥装置開発


活性酸素+ヒートポンプを利用した高効率連続汚泥乾燥装置(2023年販売予定)

〈特徴〉

・エネルギー回収率3程度の高効率

 投入エネルギーの3倍の熱量の乾燥汚泥

・連続処理

・脱臭機能を備えている

・食品残渣、牛糞・鶏糞等あらゆるバイオ マスの対応

既存乾燥技術との比較

下水余剰汚泥をすべて燃料に

化石燃料に替わる新たなグリーン燃料の開発

日本の下水汚泥の現状


下水汚泥発生量(乾燥)

約220万トン/年(乾燥ベース)

ほとんどが埋立若しくは焼却処理

〈埋立〉〈焼却〉
下水道からの温室効果ガス排出量の割合(国土交通省調査)

下水汚泥のリサイクル利用


〈下水汚泥のエネルギー利用状況(平成27年度)〉

年間約600億円の電力(約110万世帯分)

ポテンシャルの区分賦存量利用状況
下水汚泥下水汚泥発生量約220万トン/年(乾燥ベース)発電可能量:36億kWh/年→約100万世帯の年間電力消費量に相当下水汚泥のエネルギー利用割合→約1割
下水熱下水処理量約140億㎥/年利用可能熱量:7800Gcal/h→約1500万世帯の年間冷暖房熱源に相当下水熱利用の地域熱供給→3箇所
 小水力発電可能処理場数約920箇所発電可能量:4300万kWh/年→約1.2万世帯の年間電力消費量に相当 小水力発電実施箇所→6箇所

下水汚泥をはじめとするバイオマス利用が成功していない理由


バイオマス利用 微生物利用:メタン、堆肥、エタノール等 熱利用:炭化、乾燥等

バイオマスは細胞で構成されている。

細胞の外側にある細胞壁(膜)が非常に強固

細胞壁は微生物でも、高温、酸・アルカリでも分解に時間がかかる

活性酸素は瞬時に細胞壁を分解する

活性酸素処理装置「α-Gaia」による余剰汚泥乾燥実証試験

①下水処理場汚泥②「α-Gaia」に投入③処理前④20時間後

活性酸素使用の有無に伴う下水汚泥乾燥効率比較試験記録


〈活性酸素利用メリット〉

・乾燥スピードが早い:通常の1.5~2倍

・低コスト:乾燥性能が2.5倍

・総発熱量が非常に高い

▲24時間後 (左)活性酸素無し (右)活性酸素あり

活性酸素利用乾燥メリット


1)乾燥スピードが早い

余剰汚泥含水率

80%→15%以下にするのに、使用しない場合:1,5~2倍

2)低コスト:乾燥性能が2.5倍

乾燥性能
 活性酸素あり活性酸素無し
乾燥速度 2.3kg/h 1.2kg/h
平均電力2.1kWh/h2.8kWh/h
乾燥性能1.1kg/kWh0.43kg/kWh
比較1.1/0.43=2.56倍

3)総発熱量が非常に高い

20.98MJ/kg (JIS日本基準15MJ/ ㎏以上)

※ 20.98MJ/㎏  /  輸入一般炭 26.08MJ/㎏ = 0.8  (石炭の0.8倍の熱量がある)

 事業費維持管理費平均発熱量
炭化約40億円2.22億円13.7MJ/kg
油温減圧乾燥約49億円2.9億円22.8MJ/kg
造粒乾燥約13億円1.3億円17.6MJ/kg

〈下水道革新的技術実証事業 B-DASHプロジェクト 固形燃料品質〉

 15MJ/kg
 活性酸素利用乾燥の発熱量

乾燥汚泥利用


1)発電利用(スターリングエンジンによる発電、災害時の分散型発電)

汚泥発電システム  汚泥ホッパー  燃焼発電中

乾燥汚泥をホッパーに投入すると、自動的に燃焼室に送られ発電します。

発生汚泥(含水率80%×2t/日)の場合、乾燥・発電システムで 7kw/24h=168kw/日 発電可能

2)熱、温水、CO2利用(ハウス栽培等)

いつでも利用できる燃料として、袋入りで販売もみ殻暖房機で乾燥汚泥利用ー暖房→

ー温水→

ーCO2→
化石燃料の代替利用
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